査定士の査定項目を知れば愛車を高く売れる。
車を売るときに沢山の要因が金額に影響をもたらします。
いろいろなサイトで高く売るにはどうしたらいいのかという方法が書かれていますが、
中古車買取業者の査定基準を詳しく知れば、
もっと売却で有利になるのではないでしょうか。
今回は値段を決定する査定士の方がどのように車を見ているのかを紹介します。
査定士とは
中古車査定を行える人のことを査定士と言います。
一般財団法人日本自動車査定業界が実施する査定士技能検定試験に合格すると、
中古自動車査定士として認められます。
資格取得者は、同じ車でもボディーカラーや車両のオプション、使用状況や保存状態などをとりしらべ、
中古自動車査定制度に従い、適正な中古車の価値を出しています。
これは、どこのお店に行っても買取額に極端な差が出ないように取り決められています。
彼等は、基準をもとに、中古車の買取価格を決定しているんですね。
なぜ店舗によって買取額に差が出てくるのか
査定業務実施店では、各社ごとに『基本価格』を設定しています。
その価格が、お店側が買い取る金額のスタート地点になります。
この『基本価格』の設定についてですが、都道府県ごとの販売実績から諸経費や粗利益、
再販までの標準的な整備費等を控除して設定することとされています。
立地条件や販売政策に差が生まれるので、買取額に差が出るんですね。
査定士がチェックするところ
中古車売却価格の算出方法は加減点方式で行なわれています。
何を基準にして、どのような工程で値段が決まっていくのでしょうか。
標準状態
1、外装・内装は無傷であること。
2、エンジン・足回りは走行に支障なく良好であること。
3、車検の残り月数は3ヶ月以内であること。
4、走行キロ数は標準であること。
5、タイヤの残り溝は1.6mm(スリップサイン)以上であること。
6、事故修復歴や、改造工作がなく損傷減価要因(腐食・臭い)等がない事。査定価格の算出方法のながれ
■査定基準価格(査定協会が支所ごとに市場実績として毎月設定)
↓ 標準的な整備をした小売価格。外観や機能が十分に整備されている状態。
↓ □標準整備費・標準諸掛(各社設定)
↓ ○エンジン、足回り、電装などの標準的な整備費。
↓ ○販売店の標準的な見込み粗利益。
↓ ○査定→入庫→販売までの日数による標準的な減価。
↓ □特別調整(各社設定)
↓ 保証期間、在庫回転、部品価格、外注価格、販売力等による、各社ごとの調整。
■基本価格
↓ 各社が査定の時に基本とする価格。(標準状態にある車の価格)
↓ □加減点
↓ 加減点基準に設定された点数で基本価格から直接加減点を行う。
■査定価格
各社の下取り価格、または買取価格。引用:一般財団法人日本自動車査定協会 査定の方法より抜粋
http://www.jaai.or.jp/sateitowa-houhou.html
このような基準で金額決定が行なわれています。標準状態の車から基本価格を決定し、
車を加減点でチェックして買取価格を出している流れになります。例えば、走行距離が数万キロ走っているから減点。
内装に臭い(タバコ・ペット)が付いている、ヤニが天井に付いているから減点トータル○○万円という要領ですね。
買取額を高くしようとした時、一括見積りで査定額の高い価格のお店を絞り、ネットでお店の評価をしらべ、評価が高いところに絞って見積もりを依頼し、価格交渉するという流れで高額買い取りを狙う。プラスαで、
今回の項目に合った箇所などに注意しながら大切に乗っていれば、満足のいく買い取り額に繋がりそうですね。
内装の臭いや外装のボディカラーのハゲ、凹みなど普段から高額買取を狙うポイントとして
言われていますが、このように協会基準をもとに見ると、信憑性が高まりますね。
大切に乗っていれば問題ないところが多いですし、マメに手入れして気をつけていれば、高額買取につながる要因を増やせます。