事実の正しい伝え方
車査定の際には、正直に言うところと交渉をするところの区別が必要です。
こちらの不利になる情報は、できるだけ伝えたくないですよね。しかし相手が気付かなければラッキーという簡単な話ではありません。事実が明らかになった時に困るのは、意図的に不利な情報を黙っていたという印象が残ってしまうことなのです。そのため、交渉と必要な情報を伝えないことの線引きを間違えないようにしましょう。
伝えるべき情報
修復歴や装備品のトラブルなどは、黙っておいてもバレないと思うかもしれません。しかしパッと見ただけではわからなくても、相手は査定のプロです。少しの異変でも見抜かれてしまいますので、不利になるような情報でも事実はきちんと伝えなければいけません。反対に、そのトラブルを黙っていたことで、かえって審査の眼が厳しくなる可能性もあるのです。
不利な情報を伝えないと、何が起こるのでしょう。それは査定士が「他にも大切な情報を隠しているのではないか?」と疑い始める可能性が高くなるということです。修復歴などを隠していると、口頭で伝えられる情報は信用できないというレッテルを貼られてしまいます。それによって査定の眼が一層厳しくなり、後々の交渉をする時にも不利な方向に進んでしまうといえるのです。つまり隠したことによって、それが発覚した時のダメージが相当なものになります。
よって修復歴などの情報は正確に伝え、そのマイナスポイントを埋めるためのアピールとして「禁煙車」や「大切に乗ってきた」などのアピールをするというのが正しい交渉術だといえます。大切な情報を隠すと、その後に与える心理的影響が大きくなります。
修理は出さなくてもいい
「情報は正確に伝えるべき」といわれると、傷や凹みも直しておく方が好印象につながるのではないか?と思うかもしれません。しかし、修復歴や過去のトラブルを隠さないというのと、傷や凹みを修するというのは、また別の話です。
情報を正確に伝える必要はありますが、査定前に傷や凹みを必ずしも直しておく必要はありません。なぜならどちらにしても直すので、仮に修理してから査定に出したとしても、かかった費用以上にプラスになることはないでしょう。
そのため、あえて査定のために修理をする必要はありません。ただ、傷がついてからもしばらく乗る予定ということであれば、もちろん修理してもいいでしょう。
つまり傷や凹みを修理せずに査定をしてもらっても、必要以上にマイナス評価につながることはありません。事実を正直に言うのがマイナス評価につながるというよりも、事実を言わないでマイナス評価につながることの方が査定額に与えるダメージが大きいのです。
直射日光の当たらない場所
車査定に出す時は、普段載せている荷物をおろしておきましょう。
積みっぱなしにしている荷物があれば、査定前にはおろしてからいく方が無難です。
なぜなら、見られることがわかっていて荷物を積んでいると、なにか隠しごとがあるのではないか?と疑われてしまうおそれがあるからです。査定では細かい部分もチェックしますので、荷物がある=見られたくない部分という認識をされてしまわないように注意しましょう。
なお、目で見える部分の他に、アピールしたいポイントがあれば積極的に伝えましょう。例えば、車は直射日光などでダメージを受けるので、直射日光の当たらない屋内ガレージなどで保管していた場合はそれを伝えるといいでしょう。また地下の駐車場などで保管していた場合も同様です。これらは伝えなければ見つけてもらえないプラスポイントかもしれませんので、情報を正直に伝えるだけでなく、日常的な扱いでプラスになるポイントがあれば堂々とアピールをしましょう。